星月夜エクスプレス
窓に映るくたびれた顔に
いいかげんうんざりする
決まったリズムで
疲れた体を揺らすからほら
どれぐらい経っただろう
目を開けて窓を見てみると
星の河と驚いた顔
きっと夢でも見てるのだろう
気がつくと隣には
小柄な車掌が立っていて
不思議な人相で手を出している
あわててポッケの切符を渡した
切符をしっかり持っておいで
行き先が分かるように
切符を忘れずに持っておいで
行きたい場所に行けるように
返された切符を再びポッケに
もう一度窓の外に目を向けると
見慣れた景色と見慣れない顔
こんな顔も出来たんだな
列車は体を
体は心を
心は僕を
ちょっとづつ運んでゆく
TOP