空想電機
地球を死の灰が包むとしたら
僕らは火星にでも行くのだろうか
ふくろうもヒキガエルも死んだら
生き物はみんな
電気仕掛けになるのだろうか
僕らにそっくりのアンドロイドが作られたら
境界線は灰色になって
僕はまだ君を信じられるだろうか
草木や海や真実のうえに
死の灰は降り積もる
カンザスにでもいるような気分さ
電気羊がきまって草を食むように
僕らも決まった今日を過ごす
もしかしたら寝てる間に
取って代わられたのかもね
僕の夢の中で羊は
柵を飛び越えることはない
彼はどんな夢をみているのだろう
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