ひねくれものの唄

僕がひとりぼっちなのは
きっと世界が広すぎるから

僕が自分を嫌いになるのは
きっと世界が優しすぎるから

僕がいつも間違えるのは
きっと世界が正しすぎるから

僕が世界を嫌いになるのは
きっと世界に愛されたいから

僕の涙が止まらないのは
あの日の君を思い出すから

それでも思い出してしまうのは
忘れてしまう方がこわいから

僕の記憶の中の君は
あの日と変わらない笑顔なのに
君の記憶の中の僕は
たぶん君を傷つけてばかり

だから僕は忘れないままで
いつか君が忘れてくれるよう
ただ願うばかり

22/10/23 18:22更新 / 平沢小歌
作者メッセージを読む
いいね!感想

TOP


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c