誘導灯
どれだけの時間が経っただろう
出口はまだみえない
進んでいるのか戻っているのか
とりあえず歩いてみる
叫んでみても泣いてみても
ただ反響するだけ
耳障りな自分の声
ただ黙々と歩いていると
いろんなことを思い出す
ほとんどはいやな思い出
今は歩くしかないみたい
だいたい一周したぐらい
だけど出口は見当たらない
外へ出たって同じこと
だったらここで眠ろうか
だいたい一周したぐらい
やっぱりいやな思い出ばかり
だけど最後にちょっとだけ
わらってる君を思い出す
すると遠くに小さく細い
だけどあたたかい光がひとつ
ようやく閉じてたまぶたを開いて
涙を拭っていつもの景色
またいつかここに戻ってきて
また最後には君を思い出す
出口はいつも君の手招く方
思い出の君はいつも笑顔で
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