路地裏の鼻歌
手首の傷が生きたいと叫ぶ
やさしい唄を歌いたい
心の傷が死にたいと叫ぶ
やさしい唄を歌いたい
君のようになりたくて
かじかむ指で星を結んだ
チョコレート座と名前をつけたら
月に少しずつ溶かされた
僕のためを思うなら
これ以上構わないでよ
僕のことを思うなら
もう夢はみせないでよ
七色の雨の下で灰色の猫
右目は星空と同じ色
しっぽは流れ星と同じ形
でも路地裏の彼を
誰も見向きもしなかった
想いを言葉に
願いを唄に
会いたい気持ちが
あっという間に痛くなるから
生きたいという叫びが
気を抜くとほら痛くなるから
やさしい唄を歌いたい
やさしい唄を歌いたいよ
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