忘却罪
朝目が覚めても憂鬱
いつも通りを拒んで眠る
昨日のこと まだ忘れてない
忘れちゃいけないと思うから
押しつぶされた心臓と
日陰で狂う自律神経
いけないことだと思います
でもまだ忘れてない
一体いつまで続けたら
誰の気が済むんだろう
誰も科してくれない罰の代わりに自らを戒めます
許してくれる人の代わりに僕は自分を許さない
僕がどれだけ影っても
社会の流れは正常で
よりよい方に流されていく
大きく忘れさせていく
ふとした時の良い事と
戻りつつある良い笑顔
いけないことだと思います
もう忘れちゃったの
罪のことは無関係に
気の済むまで意固地
誰も気にしてはいない僕を代わりにしっかり監視します
忘れたことを思い出しても 取り出せるのは気持ちだけ
あの時感じた罪の意識は
時の流れに希釈して
ぼんやり黒く影に残る
普通のことだと思いますか
誰も抗えはしない罪に準じて自らも被ります
許してくれる僕の代わりに時の流れが許します
忘れることはいけないことだと
抗うこともいいのでしょう
時の流れは大きく呑んで
大きく忘れさせていく
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