無視する危険信号
羽毛布団の中で感じたぼんやりとした温もりが
朝ごはんを食べているうち 火照りに変わる
これは危ない日かなぁ
ずるい考えが浮かぶ
今日は休んじゃおうかな
冷えた指先を触る
大体 こういう時はわかる
無理やり着替えてしまって
何ともない体になって
今日もドアを開ける
大丈夫だと思った矢先に
現れる不定愁訴
いつでもその両側を
反復横跳びで
ビッグデータ 積もり積もっても
正解が分からない
命より大事なものなんて
いくらでもあるから
天秤に載せられた2つの魂は
どちらでも後ろ髪を引く
無理しちゃだめだったかな
慣れっこみたいに落ち込ませる
大丈夫じゃない自分がいても
無理やり生きてしまって
死なない程度のそのラインを
反復横跳びで
許せる範囲で呟いてみる
無くならない弱音
たまに忘れる 忘れないように
大丈夫じゃないこと
普通に歩いていたって
苦しみを拾ってしまって
気づかないふりしていたって
体はちゃんと訴えて
少し我慢をしてほしいんだけど
踏み外した ドアの段差で
現れた風邪の症状
これは危ない日かなぁ
思っても伏せていて
命より大事なドアを開けて
ラインを踏み越える
たまに忘れる 忘れようとする
大丈夫じゃないこと
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