抱き合わせ
数日前の不満足が
例えば今日に満たされても
当たり前が変わって慣れて
思い出せない 登り坂
叶った願いを忘れたようだ
ひとまず全てを祝おうか
煩わしい後ろ髪に手を当てて
ついついなんだか弄ってしまう
強くないこの体は
本当に抱えていいのだろうか
何度問うても今の自分には
答えることができない
なんとかなる そう思いたい
音を立てて耐える体で
感じることのなかった不安が
幸せについてきた
ここまで生きるとなんとなく
ここぞという時が分かる
笑顔と元気を前借りて
無理を覚えた大人気分
注ぎ込んだ分 忘れてしまう
寝不足の目が文句を言う
これでいいんだと頷けるまで
続けられるよう 祈って
足りないのになぜか目につく
何と比べちゃうんだ なんでだ
起きがけにある頭痛はただの
無気力なのかと疑った
抱き合ってもう離れない
捨てようとする意志もない
それでも変わってしまえるものだから
不安はすぐそばに
叶った願いは見えなくなった
これがまさしく安心らしい
煩わしい後ろ髪もいつの間にか
なんだか慣れたか 良くなってきた
強くないこの体は
本当に抱えていいのだろうか
何度問うても不安になっても
ただただ虚しいだけだろう
なんとかなる それも叶えたい
幸せで動く体で
山ほどまぶした不安で隠した
希望を焼き付けて
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