オープンエンド

浮き足立った毎日の中で
立ち位置を見失った二人
歩いてきた今ここはどこか
あなたの隣ということは分かる

いつでも会える今だからこそ
電波に乗ってでも会いに行く
信号が赤にならないうちに
一緒に走って道を渡ろう

僕らは望んでいないけど
笑い合うたび
終わりを気にしてしまうんだ

だから悔いが残らないほど笑ってくれよ
覚えるくらい手を握るよ
カウントダウンの1回ごとに
終わらせたくないと願いを込めるよ


好きな歌詞が抜け落ちて
君の好きなものが入る
寂しさが隣の席を立って
代わりに君への愛しさが入る

倒れそうになるほど
本当にギリギリだけど
命を燃やしてでも会いたい
その気持ちは変えられない

未来に怯える二人は
わずかな思い出を
なぞるように何度も話し合う

いつでも会える今だからこそ
さよならは別に寂しくない
もう会えない場合であっても
一人で歩ける生き物だ
なるように気持ちは変わるんだろうな
離せない絆を作ろう

数分間繋いだ手でさえも
離すのが名残惜しいから
さよならが平気なわけがない
信じてもそうでなくとも関係ない
当たり前の絆ができるまで
カウントダウンの1回ごとに
離さない君の手を握るよ

寂しそうな君と一緒に言った
なるようになるから

22/10/09 08:13更新 / でんしん
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