サンセット
まるで何かの儀式みたいに
姿勢正してドアを開ける
緊張かワクワクか分からない
そんなドキドキが胸で響く
プラタナスの通りを横切りながら
空席だった右手側を思う
君は一体どんな近さで歩いてくれるだろう
君のおかげでここに来るまで
不安や期待は捨てられたんだよ
日が暮れていく 太陽が言う
ここからは君らの時間だよ
全く知らない世界みたいだけど
全然怖くない
進むべき道を一緒に手を引いて歩くよ
暗がりだから許される 一皮剥けた態度が
君の元へ 鼓膜へ向けて 旅立ったよ
届いて
いろいろなものの力を借りて
お話をずっと続けていく
時々黙って また笑って
素直な気持ちを呟いて
日暮れの頃にはやかましかった
表通りは眠ったようで
また始めよっか 手も繋ごっか
何も言えずに君が笑う
全く知らない世界を僕らで
作ってしまったみたい
地図や目印がなくたって進んでいけるよ
夜風でさえも間に合わない 冷ませない頭が
前を向いて 2つ並んで ここにいるよ
確かに
手を握るのに必死になって
言葉も失ってしまったみたい
削ぎ落として残った気持ちを
伝えたい 君に届けたいから
全く知らない世界みたいだけど
全然怖くない
進むべき道を一緒に手を繋いで歩くよ
暗がりだから踏み出せる もう少し君の近くへ
君の心と体に向けて 柔らかく届いて
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