もう1人の自分
みんなの前では上手くやれてる
そこそこ愛されてる私
でも越えられない壁がある
足を引っ張るソイツがいる
家に帰れば笑顔が消える
ベッドに倒れてソイツを愛す
いつまで経っても独りの部屋で
誰にも見せない私を愛す
どれだけ認められたってさ
赦されていないソイツがいる
見せていないから当たり前だが
コイツなんていなければいいのに
今日もどうして可愛がる
誰にも見せられない私を
「これが本当の自分」だって
昼間の私は誰なんだ?
部屋から出られないソイツは
私以外には愛されない
私が手放してしまったら
大切な私が死んじゃうじゃないか…
昼間の私も時々
気まぐれだって思い出す
部屋からソイツを連れ出して
チラチラ見せたりもする
ソイツの面影を纏って
醜さを 見苦しさを
表と裏の2つじゃなくて
もっと細かな多面体だ
光り輝くひとかけらだけ
大事に部屋に置いているんだ
見せびらかしたくて仕方なくて
でもどうしても見せられない
それほど大事なものだから
ずっと信用を探している
部屋の外眺めて 探している
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