∅
幼い頃に書いた夢
期待されていたそれではなくて
あの時に書いた気持ちのどれほど
本当だっただろうか
リードに繋がれたままで
少しでも遠くに行きたくて
外周ぐるっと回った人生は
素晴らしい丸を描いていた
遊んだまま 散らかした伏線
その全てを一本の線で
いける いけると信じてくれ
あの日の夢をもう一度
信じていいものが浮かび上がる
誰のものでもないこの日々に
貫いた空っぽの跡に
輪郭と色を付ける
契れるはずだ 再び
今はもう強くあれる
天変地異の前触れのような
鼓動が僕を昂ぶらす
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