吹き溜まり
かさかさと音を立てる
プラタナスの葉はどこへ向かう
ふわふわと地面の際を飛ぶ
私もまた追いかける
よくあるやつだ これ
このままついて行けば
きっと何かが始まるやつだ
メルヘンの世界か 異次元か
知らないなりに思い描いた
そこは
陽の目も見放す吹き溜まり
雪すら隅で居残っている
角を曲がった現実の果て
知ってた 知ってたからいいけどね
でも
グレースケールの路地裏に1つ
彩度の異なるモノが1つ
ふきのとうに落ち葉が刺さる
ここは現実の終わり
メルヘンを超えた現実の果ては
ネオンカラーだったよ
知らなかった 嬉しかった
吹き溜まりを抜ける
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