メサ

人を愛せなくなった理由を
あなたのせいにしていいかな
風化を辿る粉粒の思い出が
灰になって心に降る

死ぬほどのダメージの身代わりに
詩の山をどれだけ重ねても
捨てきれなかった空っぽが
強くそこに残っている

とても綺麗なさよならだった
あとは風に任せると誓った
また会ったなら同じように
あの時みたいに愛せるだろうか

月日 月日 重ね 重ね
固く締まった心の礎
風化を辿る 嵐の果ても
強く残り そびえる

とても綺麗なさよならだった
また会おうと固く誓った
誓わなければどれほどよかったか
あの時みたいに愛せるだろうか

降る粉粒を握った手を
いつか放せる日まで

25/06/25 14:09更新 / でんしん
いいね!感想

TOP
まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c