ヨシ原の泥濘
やりたいことは大方やって
何がしたいのかも分からなくなった
手のひらで握れば青白く光る
後悔の欠片も失くしたから
終わりに怯えて燃えた体は
全て知って帰ってきた
終わりなど実はないこと
それによく似た虚無の真ん中で
めいっぱい広げられてよかったね
おくるみから始まった一枚の皮は
お陰様で綺麗に畳めるもの
跪いたって大丈夫
どんな泥濘に汚れても
周りに立つヨシのひとつが
君を支えてくれるから
自動的に緩む歩幅
辿り着かないゴールテープ
切ったその先だってきっと
よく似たそれがあるだけ
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