ヨシ原の泥濘

やりたいことは大方やって
何がしたいのかも分からなくなった
手のひらで握れば青白く光る
後悔の欠片も失くしたから

終わりに怯えて燃えた体は
全て知って帰ってきた
終わりなど実はないこと
それによく似た虚無の真ん中で

めいっぱい広げられてよかったね
おくるみから始まった一枚の皮は
お陰様で綺麗に畳めるもの

跪いたって大丈夫
どんな泥濘に汚れても
周りに立つヨシのひとつが
君を支えてくれるから

自動的に緩む歩幅
辿り着かないゴールテープ
切ったその先だってきっと
よく似たそれがあるだけ

25/05/25 07:31更新 / でんしん
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