太陽の巨人

レースのカーテン引いた空が
こぼれ落ちちゃったようなさらさら雨
澄んだ空気に明るく降って
慌てて抱えて また止んで

巨人はぐずついたんじゃないかもね
綺麗な汗みたいだったよ

翻って今日
ビロードのテーブルクロスを
端からめくるように 巨人
雲の向こうにパーティの明かり
田んぼに映して見せている

太陽を背負った陽気なやつめ
明日にはまた会うくせに

そんなに僕に会いたいのか
寂しがっている夕焼け




25/05/10 22:21更新 / でんしん
いいね!感想

TOP
まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c