薄暮時
冒険の最後に得るものは
決まってひとつの教訓で
自分らしく生きたその道のりが
何よりの宝なんだってさ
好きなもの散りばめて作った魔法陣
時の流れさえ隔てるドア
そんな私だけの秘密の部屋だって
魔法が解けたら恥の山だと知る
空気の濃度を調整しなくても
息ができる星に生まれてよかったね
大事にしなよ
ピーキーいつも悲鳴をあげる
自分らしさなんかよりも
無個性でなんでもできる方が
生きやすいって思うのです
ため息も涙も全部封じ込めて
なんにも見えなくする方が
心穏やかにゆくって思うのです
冒険の途中 曖昧な時間
染まりきらない夕闇で
もう先を知ってしまった太陽は
静かに暮れるところ
もう先に知ってしまった教訓を
今から探すところ
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