トロッコ
いつの間にかこの世界は
止めたら終わるものになった
尊い物って守られた
自然文化遺産みたいになってしまった
全然価値なんてわからないけど
車輪だか線路だかに付いた錆が
一分一秒となり 歯向かってくる
僕の本音を写したみたいに
次へ進む一歩を重くする
惰力がつけば軽くなるこの体
だけどまだまだ先は登り坂
あとどのくらい苦労を重ねたら
次のギアの上でお昼寝できるのかな
トロッコは行く 外の方
朝焼けを目指して
動力の一つだって持たぬまま
地球の動きに乗って行くだけ
絶えず選ぶ 右左 分かれ道
止まれない ただ選ぶだけ 分かれ道
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