フリーライド
ボキャブラリーの雨に打たれて
最近はとても安らかです
使いこなして渡っています
この街に巡る水路のように
本音は時々荒ぶりますが
今はとっても安らかです
麻酔の仕方も覚えました
今は布団で眠っています
歩けば星の数 落ちる呟き
手にとって重ねてくれと叫んでいる
店先には機微を透かした それ用の唄が
初心者を待つ波のように立てられる
言の葉はひらりひらりと
僕らを乗せて飛んでいく
風の行く方 電子の海さえ
越えて この耳へ届く
わずかに異なる妥協の果て
僕らは宙を舞う
ボキャブラリーの雨に打たれて
とても安らかです
だから私は 自分の手で
ポエムを起こしたいのです
TOP