雨足

昨夜より一層冷え込んで
季節の変わり目だって気づく
慌ててジャケットを通す腕が
カーラジオのことを忘れてしまった

ミドルクラスに降り注ぐ
雨というほどの雨
音にも鳴らない一歩一歩で
フロントガラスの上を歩く

僕も行こうか
曇天の下 強く
ワイパーが拭っても進む
その最後まで
続く間 聞こえた足音が
頭を占めて 進めと言う

24/10/08 08:57更新 / でんしん
いいね!感想

TOP


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c