パーテーション

タオルに顔を埋めた時に

戻りたくないと思った

両手で強く強く押しつけて

力の限り このままでいたいと

緩衝材が隔てた暗闇で

精一杯の悲しみを叫ぶような

こんな快感を知ったのは

生き永らえて最近のことだ

24/09/15 17:19更新 / でんしん
いいね!感想

TOP


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c