背丈
本屋さんの順番待ち
目の前の景色が隠れるくらいの
とても広い背中
年季の入ったショルダーバッグ
サラリーマンの方かな
憧れのような眼差しをして
一瞬 安堵が蘇る
私は背丈が低くてよかった
じゃなきゃここにはいられない
あんまり大きな体では
とても申し訳なくって
この世界には陣取れない
帰りの電車の順番待ち
1人分の足跡に私が並ぶ
区切られたシートの端っこに
ちょこんと私が居座った
24/09/14 06:06更新 /
でんしん
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