星巡り

仕方ないとして受け止めた
大流と思しき言葉の網
不満だらけで散らかる掲示板
それすら気づかないふりをした

自分でも上手く動かせない
体に閉じこもった心臓
些細な恐怖で震えながら
いちいち瀕死のダメージを負う

考え事に置いていかれて
忘れられちゃった浅い呼吸
寝ても醒めても忙しない鼓動
黄色いリズムで赤を運ぶ

愛され方に気づけなかった
だから憎しみ方も分からない
今を作った自分が
自分じゃないようで

綺麗に思えた空のこと
抱かれた背中の温もりを
心の琴が選んだひとつひとつ
もういちど 巡る


24/09/09 12:46更新 / でんしん
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