森林散策

雨上がりの森を独り
思いついた先のセラピー
引き出した よそゆきの白い靴
間違えた 不格好な足取り

名前も知らないさえずり声と
少しだけ澄んだ様な空気に囲まれて

それでも心は動かない
ぴちぴちぐじゅぐじゅ交互に泣いた
足音が落ち着かなくて
聞けよ ナナフシ 木々の代わりに
お前も孤独か 広い森で

小高い丘で街を見下ろした
少し眺めて 目を伏せて
探しても居ない 横の影
言葉も出ない 誰の為

君と並んだ あの日々に
僕の心を忘れてしまった
いつかまた会えたなら届けてほしい
ちょうどいい場所を知ってるんだ
小高い丘で待ち合わせようか

24/06/23 16:46更新 / でんしん
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