メリーバッドに憧れて
最初に言うが僕の兄は
なんか知らんがいつか死んだ
あれからいくら経ったか それでも
まだ噛み切れないままでいる
幸せな死ってあるだろうか
棺桶に入れた殴り書きの問い
冷たい水の中を君と歩いていく
憧れはそのままで
爽やかな光に 走る風に
ハンドルを切ると現れる
今ここで終われても悔いはないと
煌びやかな最後の幻影が
救えないのなら 繋げないのなら
泣く資格はないとこちら側で気づく
だから今でも噛み切れず
涙を薄めて待っている
双方に差し伸べられた手を
見つめることしかできずにいる
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