ショルダーバッグ
人混みに押されて辿り着いて
僕を乗せた電車が闇を行く
効きすぎた冷房に身悶えて
ぎゅっとカバンの紐を握った
君が最後にくれたのは
ちょっと大きなショルダーバッグ
震えた腕がほんのちょっとだけ
勇気をもらった気がするよ
今も大事に これからも
人の思いはいつまでも
ちょっとだけ洒落たような眼鏡かけて
ちょっとだけ重たいマグカップで
繋げた幸せの光線を
次の点まで伸ばして歩く
君が今までくれたのは
明日の僕へのプレゼント
そんなつもりはなかったでしょう
がらくたになる日まで宝物
今も大事に これからも
捨てられはしない 宝物
くれた分だけ広がるんだよ
越えた4次元 独りでも
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