セキララなネジ
私が誰かと繋がりたいのは
それが普通だと思ったから
それは数年前に振り切った
子どもの私と一緒だった
生まれてからの私といえば
絵に描いたような真面目ちゃん
足元から崩れ落ちる時代で
とにかく上に登りたくて
愛が足りなかった
1本で狂うネジのような
普通でいることは諦めて
取り繕うものだと決めていた
愛してほしいと言うけれど
それってなんだろうね
食卓に並んだ惣菜や
今に注がれた金は
手を繋いだって分からない
本当に欲しいものが
本当に与えるべきものは
欠けたネジの正体は
大人になっても探している
欠けたネジの正体は
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