残光

今日も明日も同じ日が沈み
また同じ日が昇る
地球の裏側まで行けば
それすら繋がっている

あなたが吸って吐いたその反動で
世界は回り風を呼ぶ
明日が来ることに確かめながら
今も生きる息吹を追う

地に足つけた一歩一歩
誰かの熱が頬をかすめる
数々可能性を通り過ぎた
それでも怖くないのは

この先また逢えると
心の底から思っちゃいない
けれど勝手に願ってるんだ
僕の住む街 届く風に
生殺しの春 とどめるならば
激しくなじるように振ってくれ
数光年の間に消えたか知れない
残る光でこの目はまだ眩む


24/04/27 06:18更新 / でんしん
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