病名

まさか自分が この体の
漠然としたこの心の
名前を与えることができると
思ってもみないだろう

まさかとは思うが 目を逸らした
モニターから次の液晶へ
義務から娯楽へ移る時の痛み
「漠然としてるんだ」

勤勉のふりした怠け者
遥か未来へ眼差し向けて
迫り来る予定のカレンダーを
眺めて焦るのに忙しいんだぜ

呼べないものはそのままで
知恵を振り絞って
這ってでも行く
抜け道 集合知 その外側へ
賢くはない
どうにもならないままならそれでいい
まさか自分が 認めることは
とても怖いから


24/01/15 17:42更新 / でんしん
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