ひととき、ある女の朝
だから私はあなたを×すことにしたの。
よく言うじゃない、小さな不満が溜まって一気に爆発するって。
それよ。思っていたより簡単に弾けたけど。
まるであなたの頭みたいね。柘榴ってこんな感じなのかしら。
こじれた糸をほどくより、切ってしまう方が楽でしょう?
この後はどうしようかしら。
もちろん、言われた通り煮るなり焼くなり好きにしますけど。
無駄に量が多いから大変だわ。
骨が折れるとはよく言ったものね。骨折り損にならないといいけど。
少し休憩するわ。時間はたっぷりあるもの。
今はこの痛い程の無音と赤黒い質量に満ちた充足に浸らせて下さいまし。
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