闇
音が鳴るクラシック
人は死の恐怖にとりつかれた時
何か救いを求めコンサートホールに集まる
俺もその人たちのようだ
話せない話がある聞いてくれ
でも話せないから話さない
みんなが忘れてた
忘れたふりして気付いてる
このままあの場所は土砂崩れの下で殺されてくのか
バースデーケーキ
俺は恐ろしくなって手が付けれなかった
静まり返る周り
荒んだ家族や家庭 一家崩壊 施設
テーブルの上で散らかった綺麗事は全部腕ではらってグシャッてなってそのまんま
言葉に出来ないものを考えてて
ふと周りを見たら温度差でメガネが雲った
拭き取っても拭き取っても消えないこの視界で俺は一生生きていかないといけない
お経読んで十字架切ってどんちゃん騒ぎで人を忘れるのに必死 大切なものは言わなくてもわかってるはずだ
生きてたらとか天国でとか昔に戻れたらとか全部綺麗事
そのフィクションに現れる登場人物は悪夢に化けて出てくる
骨は土の中に埋めてもむごい記憶の付いたビデオテープが生えてくる
人にとって一番の悲劇は望んでないのに死ぬことだ
ストップ 再生 停止
ビデオテープ空回り
黒いビニールビリビリに千切ってその辺に
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