時空のラブレター
君に会いたい
新鮮な風が吹いた
シャンプーの匂いがする髪がなびいた
プラネタリウムみたいな空がキラキラ
いますぐ飛べそうな気がした
頭上に伸ばした手のひらは宇宙を掴めそう
小鳥たちの鳴き声と羽音が
新しい朝を予感させた
柔軟剤でふわふわしたカーディガンに袖を通す
いい香りが包み柔らかくて暖かい
木になった初々しい果物をもぎとり
月にかざす
これが新しい惑星
宇宙に仲間入り
お母さんの子守唄がパイプオルガンの音と一緒に新世界に響き渡る
君は今車でくるくるキャンディみたいな橋を走ってる
僕は三日月のジャンプ台で待ってるよ
ラブラブなキッスをする
そんな夢をシャボン玉に乗せて
歌でも歌ってる
ハレルヤ
ガタンガタン次の駅までクレーターを越えて
子供たちがひくピアニカのG線上のアリア
それがラジオから流れる
君が好きな歌はもっと違うけど
ポンヌフの恋人のように踊りたい
会いたい。
だから僕は無重力の空間にラブレターで作った紙飛行機を投げた
届くかはわからないけど
あの青い惑星
懐かしい記憶
そして悲しみ
過ぎ去った灰で覆われた札幌
時空は違うけど君は元気にしてるかい
君は今ごろ僕の家まで近づいてるかもね
通りすがったときはよろしく
君のことを考え今日もふかふかのベッドにダイブ
涙はプカプカ浮かぶよ
声はヘリウムガスでごまかして
会えると信じてる
君に、会いたい。
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