若き受難
ありがとう堪え忍んでくれて
どんなに苦しかったことか
死とはどこまでの恐怖か
私には想像も及ばない
あまりの出来ごとに言葉を失う
全てをあなたに作られた
私はあなたの一部
あなたが消えることは体が半分無くなること
崩れ落ちるほど苦しい
もう進めない
神様がいるなら助けてください
今までの全てを悔い改めるから
流れよあなたの涙
あなたに僕は生んでもらえて感謝しかない
この体を作ってくれ 愛を注いでくれた
心が病んでたあなたは苦しんでいた
でも僕のことを何があっても
思い愛してくれた
施設に入りどん底の地獄に落ちた時も
あなたは泣きながら面会に来てくれた
天に召される前に作ってくれた料理
食べれなかった自分を呪う
あのような結末になるなんて
神様どうか悔い改めます
あの人をもう一度生き返らしてください
団地から運ばれたぐったりした亡骸
野次馬たちが取り囲む中
救急車に乗り込む
白昼夢のような放心した自らの体
気づいたらドクターヘリに乗っていた
着いた病院で運ばれ緊急治療室へ
あなたに泣き付き名前を呼ぶおばあちゃん
明らかに生気が抜け管が通り横たわってるあなた
そして数日後病院からかかってきた電話
かけつけた時には冷たくなったあなた
なんて冷たいんだろう昔笑顔で手を握ったときの温かさはどこへ
霊安室で涙を虚無感の中流す僕
そして棺の中あなたは安らかに眠っている
そのみんなに愛された体は焼かれ
跡形も無くなった
安らかにお墓で眠るあなた
今年は流行り病が落ち着いた
みんなで会いに行くよ
愛してる
本当にありがとう
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