退廃
すべてがだらしなく
黒い鳥が飛び立つ
それは不吉なシンボル
僕は罪で腐りきった
こんな僕を救えるものなど
いや救う必要など一切無い
彼女は怒りの化身とかし僕の悪夢の源となる
殺しはしてない
だが殺した
鬱が僕を虐殺した
いっそこの堕落に身を任せ破滅できたらどんなに楽か
一切の光が差す隙間がない混沌の闇が僕を包み込む荘厳さの欠片もないその禍々しい光景は息をつくのすら忘れるほど恐ろしい
たとえるならフランシスベーコンと言えば聞こえはいいがその四次元的ナイトメアはすべての平安を崩しにかかる
日常の隙間にあいたブラックホールと言っても差し支えない
とにかく僕はのたうち回る力すらなく床に伏せてる
悪魔に魂を売るその契約の実に忌々しいことか
その代償としてまぶたを閉じている時間が責め苦に変わる
神などいない
いるのは永久の無とゆう闇である
毎日帰る自宅すら地獄になり腐った今僕は未来を失い
羽ばたく羽をもがれた
落ちたのは現代の深淵だ
安堵する場所すらなく
さ迷う
この心の失楽園の落下に終わりは無い
まるで芥川龍之介の蜘蛛の糸のような描写で墜落する終わりも始まりもない自身の心の深みへ
今どこにいるかすらもわかないその中心点
この内面世界の0へ回帰

23/08/22 22:18更新 / 伸一郎
いいね!感想

TOP


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c