逢魔が時
日暮れの空は藤色に染まり
あの家この家 灯りがともり
食卓の談笑がもれてくる
そんな住宅街を通り抜けて
ひとりのアパートに帰る道
結婚なんかまだまだしたくない
自由でいたい この僕だけど
やけにやるせなくなる逢魔が時
魔物であってもかまわない
誰かに出会えるものならば
この心細さ 癒せるならば
魔物にさえも逢えない寂しさ
かかえ込んだまま 何も言わず
暗い部屋に帰り着く時間
23/11/29 18:22更新 /
春原 圭
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