アリ塚
黒装束に身を包み
空を突くような樹々の谷間
本能だけをたよりにして
足早に行き交うアリたち
眩しい朝の輝きも
黄昏時の茜色の風景も
届いてて届かない空間
そんなアリになりたくて
曇り空を飛び回った日々
やがて 僕もこのアリ塚に
せっせと荷物を運び込む
それは望んだことではあるけれど
23/11/22 14:58更新 /
春原 圭
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