観覧車にすればよかった

埠頭の公園を選んだことが
大きなミステイクだったんだね
気分が悪くなったキミとふたり
潮風になぶられた遊覧船

 観覧車にすればよかったよ
 キミの暮らす街 見下ろしながら
 観覧車にすればよかったよ
 僕たちだけの澄んだ空高く

最後に無口になっちゃった時
こうなるような予感がしてたんだ
秘密の笑い話にするには
あまりにも絆が足りなかったね

 あの日 よしといた観覧車に
 傾いてきた陽射しが照り映える
 一瞬 細めた僕の瞳の奥で
 キミが寂しく微笑んだ気がした

23/10/19 16:50更新 / 春原 圭
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