バナナと酒
腹がすいたと泣く子らに
5ヶ月ぶりのバナナを与え
おいしそうな笑顔で頬張る
それを嬉しそうに眺めつつ
かたくちの煮干をサカナに
今日も手酌のひとり酒
されども今日は格別うまい
やがて子供らは成長し
ある日ふと果物屋の店先で
なつかしいバナナを見てたたずむ
久しぶりにと買って帰ると
姉弟たちが訪れてきた
両手いっぱいのバナナを抱えて
黄色に塗りつぶされた部屋
幼い日の思い出をサカナに
今日も手酌のひとり酒
されども今日は格別うまい
26/01/05 13:40更新 /
春原 圭
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