勝手にシンデレラ・エクスプレス

最終の新大阪行きひかり号
キミを見送りに駆けつけたホーム
2号車のドア キミと向かい合う
あいつの姿 茫然と見つめてた

 僕に逢うためじゃなかったんだね
 途切れがちになった電話のはざまで
 ひそやかに動きつづけていたもの
 見えない自分をあざけるしかないのか

発車を告げるアナウンスの中
ふたつの影がひとつに重なっても
はりつけのまま立ちすくんでる僕
キミの瞳に映るはずもなく

 勝手にシンデレラ・エクスプレス
 今 キミの列車が遠ざかってゆく…

23/10/12 08:12更新 / 春原 圭
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