降格人事
避けられてすらいないなんて
今 まるで何事もないように
僕とすれ違ったキミの瞳は
嫌悪さえ映してはいなかった
友達以上の地位にいたはずの僕
恋人昇格は時間の問題と
タカをくくった僕が莫迦だったの?
知らぬ間に石ころにまで降格
人事考課の裏側にあるもの
見えないままもがくのもむなしいね
キミのエリートコース はずれたよ
交差点を横切る直前
一瞬ぶつかったキミの視線
その澄んだ瞳の中で 僕は
すでに見知らぬ人と化していた
23/10/12 08:10更新 /
春原 圭
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