受験時代の短歌

いまだしと卯月よりただ思へども
はや文月も半ば過ぎたる

いざ授業気構へのみは猛けれど
付きて行けざるこの悲しさよ

現役に負けてならじと思ひたる
わがこころざしの弱きを知れり

模試終わり蒼き空とは裏腹に
我が心には秋時雨降る

これこそと思へることもせぬままに
あの日あの時迎へたりける

徒らに我抱きたる幻想は
つひに幻滅となりぬべきかな

25/11/05 12:28更新 / 春原 圭
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