函館山から

ここからの夜景をキミと見るのは
初めてなんて 意外だよね
この街で生まれ育った僕たち
お互いに 子供の頃から
何回も来たことはあるはずだけど

 信じられるかい? この光の海の中
 あの真ん中あたりにキミの家
 こっとの連なりの先っぽに僕の家

この街は魔法で満ちているね
まるで宝石箱を開けたみたいに
そうさ 僕たちは光の精だよ

 さまざまな季節の風に吹かれながら
 少しずつ変わり続ける夜景とキミのこと
 いつまでもずっと見つめていたいんだ
 だって 僕は函館が大好きなのだから
 だって 僕はキミが大好きなのだから

25/10/19 08:37更新 / 春原 圭
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