ちぐはぐなメモリー
想いを打ち明けないまま終わったのは
別にキミにあいつがいたからじゃない
話の中に出てくるふたりの様子なら
勝ち目はあったと 今でも思ってる
僕が挫折したばかりの夢と同じ
銀幕を目指すキミが いとおしかった
会社を辞めて 劇団にはいった時も
自分のことみたいに嬉しかったんだよ
結局 キミがリタイアしたからって
日々の仕事の忙しさにかまけて
昔の夢も キミも薄れかけてた僕が
今さら何を言う筋合いもないけれど
あいつとは違う男と結婚したこと
よりによって 僕の父親の喪中に
年賀状で知らせてくれるだなんて
最後の最後まで ちぐはぐだったね
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