おサカナなんて大キライさ
僕がまだまだ子供だった時
夕ごはんのおかずのアジの開き
「よくかんで食べなさい」って
ママの言葉も耳に入らず
腹ペコにまかせて
ごはんと一緒にかき込んだんだ
あとは言わなくてもわかるよね
イタイイタイと泣きわめく僕
ごはんをまるのみしてもダメ
吐き出そうとしてもダメさ
一週間 ツバも飲み込めなかったよ
ああ おサカナなんて大キライさ
そうさ おサカナなんて大キライさ
高校の卒業式の夕方
考え苦しみ悩んで迷って
ようやく決心したんだ
片想いの彼女の家の
ナンバー回したよ
コール5回で彼女が出てきた
覚悟を決めて僕は言ったよ
「あの 僕は前からキミを…」
僕の言葉をさえぎって
「今 おサカナ焼いてるから
手が離せないの ゴメンね」ガチャンさ
ああ おサカナなんて大キライさ
そうさ おサカナなんて大キライさ
だからキミ 焼き魚なんて作らないで
キミの手料理食べないからって
怒って出て行ったりしないで
だって おサカナなんて大キライさ
そうさ おサカナなんて大キライさ
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