もう カメラはいらない

写真の向こうのキミはピンボケで
おまけに色まで褪せてしまって
瞳の輝きさえも見えない

 愛用してた一眼レフカメラ
 三脚や望遠レンズとともに
 押入れの隅にかたしたままで
 僕は何を見つめてきたのだろう

ピントも甘い 露出も甘い
フレーミングもシャッタースピードも
すべてが僕のI miss you
ファインダーの向こう キミはいない

 もう フィルムを替えることもないさ
 キミ以外写せないこのカメラは
 記憶の中 しまい込んでしまおう

25/08/31 08:55更新 / 春原 圭
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