ドブに捨てたよ

キミの想い出 片っ端から
惜しげもなくドブに捨てたよ
風が暖かさを増すそのたびに
悪臭を強めてくドブにね

 僕がまだ子供だった頃
 学校が終わると毎日
 友達みんなとここで泳いでた
 足の生えかけたおたまじゃくし
 川底の藻が流れに揺らいで
 水面に陽射しは照り映えて…

清流がドブ川に変わることが
大人になることじゃないはずだよね
風のように透きとおったキミが
僕の青春のすべてだったよ

25/08/31 08:53更新 / 春原 圭
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