アストライアの天秤

キミが手にしているその天秤で
ずっと僕を測っていたなんて
比べていたのはほかのだれか?
それともキミの高潔なプライド?
完全無欠な聖人君子
逆立ちしてもなれっこない僕は
キミの眼鏡にはかないませんか?
その 透きとおる純白の肌が
星空へと舞い上がりながら
冷たい笑みを残し 薄れてゆく
心の天秤棒ふらつかせ
釣り合いをとることもてきないまま
丘の上から見上げるだけのキミ
僕の声はも届かぬところで
ただ天秤棒を揺らすばかりだった…

25/07/16 13:37更新 / 春原 圭
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