僕が僕にかなわない
グラウンド 白いラインの放課後
ひたすらに走る僕がいた
キミのわたしてくれたタオルに
コロンの香りが伝わる夕暮れ
一秒の時間を追いかけるのに
夢中で突っ切ったあの頃
忘れてはいないつもりだったよ
今も変わらずそばにいるキミに
思わずムキになって答えてた
満員の電車に揺られながら
きっとあの頃と同じはずの
黄昏ももはや目にはいらぬのに
変わってはいないつもりだったよ
ずっと僕を見続けてきたキミに
言い訳がましく叫んでた
息を切らしてる僕のずっと前
あの頃の僕が小さくなってく
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