こんな雪の夜には

ストーブがききすぎて暑くなったので
部屋の窓を開けようと思い
まず カーテンを開けた
窓ガラスがくもってて 外が見えない
続いて窓をいっぱいに開けた
空を見上げてびっくらこいた…

 ──雪や
 部屋の中がぬくいんで 気づかんかった

赤く染まった夜空から
はらはらと舞い降りてくる白い結晶たち
そのひとひらを掌にとれば
たちまち透明な滴と化した…

 こんな夜は 無性に雪の中
 歩いてみたくなるんだ
 僕はジャンパーを羽織って
 夜ふけの街へ出て行った──

う〜 耳が死ぬ…

25/02/01 19:44更新 / 春原 圭
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