マドンナに青ノリ粉

肉玉ソバ入り1枚食べ切れなくて
いつもキミが残した4分の1を
誰が引き受けるか そんなことで
3回勝負のジャンケン・トーナメント

 キャッキャとはしゃぐキミの前歯に
 ぺたり貼りついた青ノリ粉も
 口の端 垂れかかったソースさえも
 まぶしく輝いて見えた昼下がり

毎週貸し切り同然の土曜の放課後
店のおばさんのあきれ顔をよそに
ひまわりの笑顔引き出すために
いつでも僕たち躍起になってたね

 抜け駆けしないのが暗黙のルール
 まるで 青ノリ粉みたいな僕たち
 キミが歯ブラシ持って化粧室に立つのを
 きっと 少しでも引き止めたかったんだ

25/01/20 19:23更新 / 春原 圭
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